第5回 大村入国管理センターとの意見交換会の報告
定員800名に10名しか収容されていない大村入国管理センター
 2008年12月29日  中島  真一郎(コムスタカー外国人と共に生きる会)

1、はじめに
 大村入国管理センターと移住労働者と共に生きるネットワーク九州(以下、ネットワーク九州)

との5回目の意見交換会が、2009年12月4日(木)午後1時より、大村入国管理センター 

2F会議室で開かれました。
 大村入国管理センター側から総務課長、係長、企画管理部民、処遇部門の統括審査官ら5名NGO側として、

ネットワーク九州より10名(長崎・大村・熊本、北九州、福岡)が参加しました。 
 最初に、大村入国管理センター内の施設見学(毎年1.2階のみで、被収容者がくらしている3階は見学できません。)を、

20分程度しました。その後、事前に提出していた質問書や要望書への回答を含めて1時間程度の意見交換会、そして、

2ヶ月以上収容されている外国人5名との面会を、参加した10名が各2名ずつに分かれて行いました。
大村入国管理センターとネットワーク九州との意見交換会は、これで5回目となります、今回は、ネットワーク九州の

事務局からの事前の申し込みに対して、大村入国管理センターから当初「質問への回答を文書でおこなえばよく、

意見交換会の開催を必要としない」という対応で、事務局より再度要望書を提出してようやく開催に到りました。

 

2 被収容者や収容施設の状況
 昨年11月の4回目の意見交換会のときに比べて、施設見学も同じ施設内のコースを見て回りましたが、

これまでと比べて、「人がいる気配」や、「使われている気配」を感じないなど閑散とした雰囲気に驚かされました。
 昨年11月の4回目の意見交換会の時の大村入国管理センター「2007年9月末の被収容者数 131名のうち

98%が管轄(九州・四国・中国地方)外の関東地方や中部地方から移送されてきている」という回答にも驚かされ

ましたが、今回の大村入国管理センターの同じ質問への以下の回答も、衝撃的でした
2008年9月末の被収容者数10名、男性のみで女性はゼロ、被収容者の大半は管轄外から、

国籍別や年齢別回答は、個人の特定につながるのでお答えできない
 2008年12月4日現在の被収容者数についても質問しましたが、これには「回答できない」として回答

してもらえませんでした。しかし、12月の時点でも被収容者数は余り変わっていないような印象でした。

2008年度の職員総数は66名という回答でしたから、わずか10名程度しかいない施設に60名を超える

職員が常駐していることになります。(※入国管理センター職員より「他の入管施設や機関へ応援に出しているので

実数はもっと少ない」という説明がありました)


 注* 面会をしている支援者の話では、2008年5月頃から、女性の被収容者がいなくなり、男性のみの収容施設となり、

その人数もへってきている。12月4日段階での、2ヶ月以上の被収容者5名と分担して面会をしましたが、

その5名の男性被収容外国人は、いずれも九州内の刑務所からの移送されてきた人たちでした。


 被収容者が減っている理由は、「7月の洞爺湖サミット対策で、被収容者の移送を制限、『不法滞在者半減5カ年計画』の

最終年で、収容施設の運用の効率化をはかっているため」と意味不明な説明でした。
 大村入国管理センターに提供された『業務概況書』(平成20年12月)の入所数は、2003年1384人、

2004年1387年、2005年1540名、2006年1979年、2007年1473人と記載されており、

いまだ2008年、統計として公表されていませんが、少なくとも2008年度以降は激減していることになります。

被収容者の処遇問題なども意見交換したい議題もありましたが、被収容者が10名程度(それも管轄外からの移送され

てくるものが大半という)現状では、その存在意義について議論することになりました。
 入国管理センター側も、「現状のあり方が、好ましいとは思わないが、本省の政策レベルで議論される問題で、

現場の私たちにいわれても困る」という反応で、昨年までの「有事の際には必要である」という反論など、

収容施設としての大村入国管理センターの存在意義を声高に主張する勢いも感じられなくなっていました。

 

2、 「長期収容」を理由として増加する仮放免許可者

2007年の仮放免許可者は36名。2005年5人、2006年15名でしたから大幅な増加です。事由別では 

36名のうち26名が長期収容、8名が出国、病気療養が2名でした。被収容者が激減している2008年1−9月

の期間中でも、仮放免許可者は6名(事由別では長期収容 5名、出国準備1名)となっています。

2003年ごろまで、仮放免の自由で認められるのは、帰国準備と病気療養だけでしたから、長期収容を事由

とする仮放免が大幅に増えていることが特色です。

また国費送還者も、2005年11名、2006年10名、2007人8名、2008年1−9月 

7名となっています。被収容者が激減している2008年1−9月の期間中でも7名が国費送還されていることは、

大村入国管理センターとして、仮奉免の弾力的運用や帰国旅費がないため送還できない外国人への国費送還により、

長期の収容者をできるだけ出さない運用へ変化してきていることを示しています。

 

3、職員体制について、

2008年度の職員数は、66名(前年比マイナス1人)でしたが、通訳者が、中国語の通訳者が常勤者1名と、

非常勤者1名の計2名が雇用されなくなっていました。また、常勤医師が2007年度途中より常駐するようになり、

2008年度より常勤の看護士2名と非常勤の放射線技師1名も、がおこなえる業務として雇用がなくなっていました。

また、被収容者5名との面会を行った際も、面会時に立ち会える職員が少ないことを理由に8つある面会室のうち1室しか

使われませんでした。このあたりにも、2008年度定員66名のとなっていますが、実際には、他の管轄内の施設などへ

応援として派遣される職員が多くなり、大村入国管理センターに勤務する職員は少なくなっていることがうかがえました。

 

4、被収容者の処遇

 入浴時間が土曜日と日曜日も可能となり、これまでの平日午後2時から午後4時までが、毎日午後2時から午後4時までとかわったこと、

食事について、輸入食材の安全性に配慮しているという説明がくわわったこと以外、回答から見る限り、昨年までと特に大きな変化は

ありませんでした。今回からはじめて薬の常備体制や処方状況について質問しました。回答は、常備薬は、 診療所 1が61種類、

 警備室が 11種類 処方した薬は 診療所が1万6307個体で、 警備室が7579個体というものでした。この回答から、薬の処方のうち

警備室の常備薬での処方が、診療所での処方約半分を占め、被収容者が日常的に警備員に薬を要求して服用していることがうかがえます。

 

5、収容施設の存在意義を失う大村入国管理センター

2008年度の後半からほとんど被収容者がいなくなっている現状には驚かされましたが、これは法務省の方針として、

昨年まで大量におこなわれていた主に関東圏などの管轄外からの被収容外国人の移送を大幅に制限し、昨年まで半分

ほど占めていた女性の被収容外国人収容を取りやめ、男性の被収容者についても、九州内の刑務所からの移送者などに

限定する措置が取られているためではないかと思われます。面会した外国人も、家族や知人、友人などは管轄外の関西や

関東や中部地方に生活基盤があった人がほとんどで、長崎の大村ではなく、関西や関東の主要施設で収容されるべき人々です。
 現状では、外国人収容施設としての大村入国管理センターの存在意義そのものが失われてきており、収容施設としての

役割を終えたとして廃止するか、他の目的、たとえば、難民の日本での定住化のための日本語や職業や生活習慣などの

教育や訓練を受ける「難民の定住化促進センター 」として再活用していくという提案が、「夢物語」ではなく、

現実味を帯びてきています。


      質問と回答

大村入国管理センター所長殿
2008年 12 月 4 日

移住労働者と共に生きるネットワーク・九州
 連絡先 福岡市博多区美野島2-5-31 美野島司牧センター内
      (092-431-1419 Fax 092-431-5709)

共同代表 
  岩本光弘(北九州市・外国人と共に歩む会)
  コース・マルセル(福岡市・美野島司牧センター)
  中島真一郎(熊本市・コムスタカ- 外国人と共に生きる会)

 2004年9月、2005年10月、2006年11月、2007年11月に引き続き5回目となる移住労働者と共に生きる

ネットワーク九州と大村入国管理センターとの意見交換会( 12  月 4  日午後 1 時から)の開催を

お引き受けいただきありがとうございました。

例年のとおり、大村入国管理センターには2007年と2008年1月から9月末までの状況について、

以下のような質問項目と要望事項を事前に提出させていただきます。

  (※ (  )内は昨年2007年11月の回答です。 )

2008年 12  月  4 日の当日に、ご回答をお願いします。

大村入国管理センターについての質問

1、収容施設及び被収容者の状況

@ 現時点(2008年9月末)での収容定員、収容人数、国籍別被収容者数(うち女性、)、

世代別(10代、20代, 30代 40代、50代以上) 九州外の入国管理センターなどから

移送されてきた被収容者の割合を教えてください。 (昨年回答 (収容定員 800人、収容人数 2007年9月

末現在131人(うち女性 59人)、被収容者数 九州外の西日本入国管理センター、東日本入国管理センターなどから

移送されてきた被収容者の比率は、98%を占める。

国籍別では、 中国82人(36人)、ベトナム18人(6人)、インドネシア12人(4人)韓国11人(8人)、フィリピン4人(2人)、

その他6人(3人) 世代別では  10代1人(1人) 20代40人(15人) 30代44人(17人) 40代36人(18人) 50代 以上12人(8人)

 

回答 2008年9月末現在 10人(全員男性)。 九州外からの移送されてきた者が大半を占めている。

国籍、世代別の回答は、個人の特定につながるので、控えさせていただく。

A 2007年の平均収容期間、最長収容期間について教えてください。 (昨年回答   平均収容期間  23日  

最長収容期間 6ヶ月 (2007年9月末時点))

回答 平均収容期間 25日   最長収容期間 8ヶ月(2008年9月)

B 現時点(2008年9月末)で6ヶ月以上の長期被収容者の人数について教えてください。

  (昨年回答    1名 )

  回答   2名

C 2007年と2008年1-9月の収容施設内での、被収容者の自殺未遂(自傷行為)の件数は、

何件ですか (昨年回答  2005年 2件 2006年3件  2007年1月―9月 14件 (同一人の複数件数を含む)

 回答  2007年      0件(19件  同一人の数を含む) 

2008年1-9月 0件 (0件)

D 2007年と2008年1-9月期間中に、仮放免が認められた人数と、その主な事由(帰国準備、

病気療養・行政訴訟係争中・難民認定関係、その他)別の内訳人数

昨年回答  2005年 5人、 2006年 15人  2007年1−9月  31人

 理由別内訳 2006年 出国準備0人 病気治療(結核)6名 長期収容 6名 その他(人道配慮等)3名 

 2007年1―9月 出国準備 6人 病気治療(結核) 2名 長期収容 22名 その他(人道配慮等) 1名)

  回答 

2007年  36人 (理由別内訳 出国準備8人 病気治療(結核など)2名 

長期収容 26名 その他(人道配慮等)0名  )

      2008年1−9月  6人 (理由別内訳 出国準備1人 病気治療(結核など)0名 

長期収容 5名 その他(人道配慮等)0名 )

E 国費送還者は2007年及び2008年1―9月の期間中何人いましたか。

 (昨年回答  2005年  11名  2006年  10人   2007年1−9月 8人 )

2007年  8人   2008年1−9月  7人

F 被収容者からの苦情申し立ては、2007年及び2008年1―9月の期間中何件ありましたか。

その苦情の内容の主なものはなんですか。 (昨年回答  被収容者処遇規則第41条の2に基づく不服申し立て制度への申立は

、2005年 該当なし、 2006年 該当者なし   2007年1月―9月 該当者なし)

  回答   2007年  該当者なし、   2008年1−9月 該当者なし

G 2007年、2008年1月から9月の期間中に、収容者の中に、宗教上の行事を希望した者は何人いましたか。

(昨年回答 該当者なし)

回答  2007年  該当者なし   2008年1−9月  1人

H 2007年と2008年1月-9月までの期間中、収容者のなかに、人身売買被害者何人いましたか、

いる場合にはその人数と国籍を教えてください。(回答  該当事例 なし)

  2007年  該当者なし   2008年1−9月  該当者なし

2、職員体制について

@ 2008年度大村入国管理センター職員の総定員、また、2008年度は前年度に比べてどの分野に

どのぐらい増員がなされましたか。 (昨年回答  2007年度 総定員67名(前年度と同数) 

職員構成などについては回答できない

  回答  2008年度  66人(前年度より 1人  減少)

A 職員で、対応できる外国語は、また、通訳者を依頼する場合対応できる言語は何ヶ国語ありますか。

 昨年の回答より変化している場合にお答え下さい。(昨年回答 職員には、語学委託研修を実施(2006年 英語 1名、

 中国語1名 、2007年 英語1名、韓国語 1名 ベトナム語1名)、通訳者は、中国男性1名は常勤、中国語女性 1名 非常勤 、

他の言語については、登録していただいている通訳協力者にそのつど依頼し、でんわではなしてもらったり、センターまで来所してもらっている

。ほとんどの言語で対応可能である。

回答 職員には、語学委託研修を実施(2007年  中国語 2名 、ベトナム語 1名、2008年 英語4名)、

通訳者は、これまで中国の常勤者1名と非常勤者1名を雇用していたが、現在は、必要に応じて登録している

通訳者に依頼して対応している。

 

B 2007年及び2008年1―9月入管職員の一人当たりの月平均残業時間はどれぐらいになっていますか

 (昨年回答 2006年及び2007年1−9月 月平均  10時間程度))

回答  2007年及び2008年1−9月 月平均  10時間程度

C 2008年度の大村入国管理センターでの医療スタッフ(医師、看護士、薬剤師、その他)の

内訳を以下の昨年の回答と比べ人数・訪問日に変化しているところがあれば、教えてください。

(昨年回答 2007年4月1日より、常勤医師が採用されて勤務するようになった。 常勤医師(内科医1名 ) 

歯科医師 1名(火曜日と金曜日の週2日) 薬剤師2名 (常勤) 看護士 2名(常勤)  放射線技師 1名(金曜日 週1日)

   回答   常勤医師(内科医1名 ) 歯科医師 1名(火曜日と金曜日の週2日) 

 看護士 2名(常勤) のみとなる。昨年度までの 薬剤師2名 (常勤) と

放射線技師 1名(金曜日 週1日) は、常勤医師がその業務をおこなえるので、なくなった。

D 長期の被収容者の中で、精神を病んでいる被収容者のケアについて、メンタルケアの専門家

によるカウンセリングは、昨年の回答と比べて変化していますか。 また、投薬をしていますか。

(昨年回答 昨年と同様である。 月2回(午後)メンタルケアの専門家 臨床心理療法士1名によるカウンセリングを実施している )

回答 昨年と同様である。

E 2007年に、被収容者から外部の医療機関での受診・検査希望は、何件ありましたか、

又そのうち実際に外部の医療機関に受診・検診が認められたのは何件ありましたか

 (昨年回答  2006年 81件が外部の医療機関で受診している。 (2007年4月1日より常勤医師に採用に伴い、

2007年度は外部の医療機関での受診は減少している。)

回答  2007年は、希望者なし、医師の判断で28件

医師の常勤後は12件受診

3、被収容者の処遇について

@ 2007年度の被収容者一人当たり1日の経費はいくらかかりますか。

(昨年回答 被収容者一人当たり1日の経費は多岐にわたり算出が困難ですが、

2006年度の被収容者の直接経費(食糧、クリーニング代など)については約5895万円、収容者一人当たり1日約1200円です。)

 

回答 被収容者一人当たり1日の経費は多岐にわたり算出が困難ですが、

2007年度の被収容者の直接経費(食糧、クリーニング代など)については約4231万円、

収容者一人当たり1日約1310円です。)

                                                                                 

A 2008年 一部屋の定員、及び一部屋の平均収容人数は何人程度ですか、

また一人部屋の新設はなされましたか。

 (昨年回答 一部屋の定員は10人、一部屋の平均収容人数は、おおよそ6−8人)

回答   一部屋の定員は10人、一部屋の平均収容人数は、おおよそ6−8人

B 運動時間、入浴、衣類の洗濯についての昨年の回答と比べて、現在は何か変化がありますか、

変化しているものをご回答下さい。(昨年回答 一昨年と同様である。

運動時間(土曜日、日曜日、休日を除く毎日 1回45分 毎日 年末年始、連休中はなし、1日のいつ行うかは

、その日の職員の都合で変更される) 入浴  (土曜日、日曜日を除く毎日1回 午後2時から4時までの時間帯、年末年始、連休中も可能,  

夏季は,土・日も含む毎日)、衣類の洗濯 (午前9時から午後5時までの開錠されている時間帯であれば、設置されている自動洗濯機で、毎日可能)

 回答  入浴時間を除いて、昨年と同様であるが、入浴時間が14時から16時の間であれば毎日可能になった

C 被収容者の食事について、昨年の回答と比べて変化したところがありますか、変化しているものをご回答下さい。

 (昨年回答  昨年と変化なし。 大村入国管理センター内に厨房があり、その厨房を使って外部の業者に委託栄養士による栄養バランスを考慮し、

食習慣、嗜好、宗教上の戒律、禁忌に配慮し、1日2200キロカロリーから3000キロカロリー以内で食事は供給している。

回答 昨年と同様であるが、外国からの輸入食材については安全性に配慮している。

D 面会者は、2007年に 延べ人数で何人ぐらい被収容者と面会していますか。

(昨年回答 2005年  延べ人数で391人  2006年 延べ人数 1107人)

回答  2007年 面会者は延べ人数で1388人

E 被収容者の治療の際に施設内に常備されている薬は、どのぐらいの種類の病気に対応できる薬が、

常備されていますか。また、年間どのぐらいの薬が使用されていますか。

回答  常備薬は、 診療所 161種類  警備室 11種類

    処方した薬は 診療所 1629枚 1万6307 個体 (1枚 10個体)

警備室 7579個体

     薬は医師が処方する、在庫のない場合には、購入する

F 感染症対策はどのようにされていますか。(新型インフルエンザを含む)

 回答  新規入所時にレントゲン撮影と健康診断を行う。

予防としては、マスクや手洗いの励行している。

      呼吸器系の疾患などは、 様子を見て別室に入居させる

      感染症の疑いがあると、厚生労働省のガイドラインの規定に従って対応している。

新型インフルエンザの疑いがあるときは、保健所に連絡して指導を仰ぐ。

G 施設内に設置されているレントゲンは、2006年中何人の被収容者に使用されましたか、

またその主な使用目的は何ですか、

( 昨年回答  2006年 1966件  入所時の健康診断のため)

回答  2007年 1481件  入所時の健康診断 胸部X線撮影のため


大村入国管理センター所長殿      2008年 12 月 4  日                   

移住労働者と共に生きるネットワーク・九州

大村入国管理センターへの要望書

       ( ) 内は、昨年の要望事項とそれに対する回答です。

 以下の要望事項の実現を要請します。

 

要望 1、窓ガラスでの仕切りのない家族面会室を設置してください。

(回答 人情として理解できるが、職員数が減員されて余裕がなく、保安上の理由から設置予定はなし。)

 

 回答  昨年と同じ

 

要望 2、難民認定申請者、日本人配偶者等及びその他6ヶ月以上の長期収容者に

ついて、仮放免を実施し、在宅で暮らせるようにしください。

(回答 仮放免については、個々の案件に応じて判断していくので、一律の基準はありませんが、

病気その他やむをえない事情がある場合にそれらを総合的に考慮して許可されることがあります。)

 

回答  昨年と同じ

 

要望 3、被収容者と接する職員にも名札をつけ、外国語ができる職員を配置してく

ださい。

(回答 職員に名札をつける予定はありません。すでに質問への回答の述べたとおり、

職員への語学研修を実施しています。)

 

回答  昨年と同じ

 

要望 4、医者に診察をうけるときや、相談するとき、通訳者が必要な場合には

通訳者をつけてください。

(回答 通訳者は必要に応じて配置しており、また、外部の医療機関での診察や検査は非常勤の

医師の判断で行っている。)

 

回答  常勤医師の判断で必要に応じておこなっている

 

要望 5、被収容者との面会時間1日30分以内を、遠方からの面会者に配慮して、

60分以内に延長してください。また、平日に休みが取れない面会者のために月

1〜2回でも土曜日か日曜日に面会が出来るようにしてほしい

(回答 面会時間30分以内は、これまでどおり実施していくが、状況により柔軟に対応したい。

又土曜日・日曜日の面会は、保安上の理由から、実施していない)

 

回答  昨年と同じ

 

要望 6、運動(屋外の運動場に出られる)時間をもう少し長くしてください。

(回答 保安上の理由から延長は困難)

 

回答  昨年と同じ

 

要望 7、夜間、同室者が騒いで眠れない、あるいは同室者からのいじめが受ける場

合など、被収容者が、他の部屋へ移ることを希望するときは、その希望にそった

対応をしてください。

 

回答  要望があれば対応している

 

大村入国管理センターの業務概況
出典

 『平成18年〜平成20年 業務概況書 大村入国管理センター』

 「第43(平成16年版)〜第46(平成19年版)  出入国管理統計年報」より

 

資料1     国籍別入居者数          単位:人

国籍

韓国・朝鮮

中国

フィリピン

タイ

パキスタン

バングラデッシュ

その他

総数

2000

21

1246

14

6

 

1

13

1301

2001

81

1458

60

61

10

60

85

1815

2002

61

1066

9

18

 

 

49

1203

2003

56

1194

16

8

1

2

107

1384

2004

112

1146

36

26

5

1

61

1387

2005

95

1341

30

9

 

1

64

1540

2006

247

1057

256

49

4

9

357

1979

2007

169

782

156

1473

 

資料2  入所者の男女比率    単位: 人

性別

総数

入所者数

比率

入所者数

比率

 

2000

1187

91.2

114

8.8

1301

2001

1151

83.3

304

16.7

1815

2002

925

76.9

278

23.1

1203

2003

1097

79.3

287

20.7

1384

2004

1039

74.9

348

25.1

1387

2005

835

54.2

705

45.8

1540

2006

810

40.9

1169

59.1

1979

2007

807

54.8

666

45.2

1473

 

資料3 違反事由別入所者            単位: 人

不法入国・不法上陸

資格外活動

不法残留

刑罰法令違反等

総数

2000

897

2

401

1

1301

2001

1163

6

642

4

1815

2002

855

 

346

2

1203

2003

888

7

489

1384

2004

785

4

595

3

1387

2005

823

8

702

7

1540

2006

677

50

1233

19

1979

2007

427

34

998

14

1473

 

資料4  年別入出所者               単位 : 人

入所者数

出所者数

1日あたりの平均収容人員

収容延べ人員

2000

1301

1436

119.2

43634

2001

1815

1698

184.1

67189

2002

1203

1297

152.4

55633

2003

1384

1407

166.0

60586

2004

1387

1476

141.5

51778

2005

1540

1504

105.8

38622

2006

1979

1963

131.4

47950

2007

1473

1505

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